メイン

段差 アーカイブ

 1  |  2  |  3  »

2007年02月24日

玄関段差②

こんにちは、藤村です。
今回は玄関で使用するスロープについて
お話したいと思います。

車いすを利用する方にとって、外出する際の
玄関段差は大きなバリアとなります。

そこで玄関で車いすを使用する場合、スロープを用いる方法が
ありますが、住居内の狭い玄関スペースでは急な斜面と
なってしまうため、玄関戸の敷居をまたいで、
玄関ポーチとの段差まで届くように設置すると実用的です。

%E7%8E%84%E9%96%A2%EF%BD%93%EF%BD%8C%EF%BD%90.JPG

なお玄関内にスロープを設置したままですと、
共用する家族が玄関を使う際、邪魔になるため
可動式の簡易スロープを用います。
スロープを使用しないときは折りたたんで収納します。

簡易スロープは持ち運びを考慮したアルミ製のものが
多く普及しているようですが、購入する際にその重量から
負担なく運び出しができるかどうか実際に確かめてみると
よいそうです。

スロープの勾配や全長は、車いすを操作する人が
本人の場合(自走用車いす)と介助する人がいる場合(介助用車いす)
とで異なります。
また、これとあわせて段差の高さに応じて、勾配や全長は
変化します。
購入の際に目安表をチェックしたり、福祉用具専門相談員
に相談してみるとよいでしょう。

※福祉用具専門相談員
  高齢者や障害者が日常生活において
  便宜を図るのに用いる用具や機能訓練に用いる用具、
  舗装具等をそのニーズに適切に合うよう相談に応じる者。

2007年02月23日

玄関段差①

こんにちは、藤村です。

今回は玄関の段差についてのご紹介です。

玄関でまず目に付く段差といえば、上がりがまちでしょう。
この上がりがまちの段差は、18cm以下がよいと推奨されていて
(『長寿社会対応住宅指針』より)最近の住宅ではこの水準が
守られているそうです。


ただ、古い戸建住宅では上がりがまちの高さが
30cmほどもあり、やや高めです。
この場合、見たことのある方もいらっしゃると思いますが、
「式台」と呼ばれる台で段差幅を分割します。
式台は階段のようにして昇降して使用するのが一般的ですが
玄関の広さによって使い方がかわってきます。

狭い場合は、土間と式台の仕上げ材を統一して式台の上で
靴の着脱をします。

広い場合は、屋内床と式台の仕上げ材を同じにして
土間部分で靴の着脱をします。

※土間=地面と同様に土足で使う部分


なお、式台の奥行幅は余裕をもたせて40cm以上とされていますが、
足が不自由な人は、二足一段昇降(一段ずつ両足をそろえて
昇降)となるため奥行幅を50cm以上確保します。

2007年02月18日

段差解消機③

こんにちは、藤村です。

本日は、段差解消機の留意点についてです。

用途や使用場所は様々ですが、
段差解消機を屋外で使用する場合
気候や天候に影響されやすいため
その耐久性から防湿加工された段差解消機を選ぶようです。

また安全対策も重要なポイントとなります。
例えば、誤って小さなお子さんが電源のスイッチを入れてしまい
事故につながる危険性もあるので電源管理は特に気をつけたい
ところです。
(リモコンで電源管理できる機器もあるそうです。)

また前回もちょっとご紹介しましたが、(⇒こちら)
じゃばら状のシートで、駆動部分を覆う安全対策が
なされた機器もあります。

さらに昇降高度が高くなる場合は、転落防止を考え
手すりつきのものや、テーブル面を柵で覆うことも考えます。
なお、手すりや柵の取り外しができる可動式にすると
テーブル上での方向転換がしやすくなります。

%E6%AE%B5%E5%B7%AE%E8%A7%A3%E6%B6%88%E6%A9%9F%E5%85%A8%E4%BD%93.JPG        

最近では、車いすに対応したテーブル面が回転する
タイプのものもあるそうです。
特に車いすで移乗するときの向きと、降りるときの向きが異なる場合、
方向転換する際、非常に助かるのだとか。


また新築や増築する際に、その工事部分に段差解消機を
設置する場合は、建築確認申請の対象となるそうです。
既存の建物に後から設置する場合は例外ですが、
住居の一部としてみなされるようです。

家庭用の段差解消機以外にも
この段差昇降の機能を搭載した乗用車がありますが、
私の見たものは、リフトのような装置がついているもの
でした。
住居だけでなく、移動手段においても段差をクリアする
必要性のあることを実感しました。

2007年02月12日

段差解消機②

こんにちは、藤村です。

本日は段差解消機の中で
電動式のものについてご紹介します。
⇒段差解消機①

段差解消機の形状として、駆動装置がテーブル面の下部にあるものと
側面に取り付けられたものと大きく分けて2パターンあります。

前者を『油圧パンタグラフ式』といい、このタイプは車いすに
対応できるテーブル寸法となっています。
図では表示されていませんが、外側はジャバラ状のシートで
覆われ、駆動部分で子供や動物が誤って挟まれる事故を
防ぐ工夫がなされています。

pantagurafu.JPG


設置の仕方は、下部の駆動部分をピットと呼ばれる
床面に掘り込んだスペースに埋め込みます。
深さはテーブル部分が床面の高さと均一になる
ように設置します。
こうすれば、車いすの乗り降りがスムーズですし、
使用しないときはそのまま、通路としてこの上を通行すればよい
わけです。

床面へ埋め込むのが難しい場合は『据置型段差解消機』で
代用できます。
据置型のため、床面から多少の高低差(5~7cmほど)が
生じますが、フラップ板と呼ばれる簡易スロープを用いれば
乗り降りの際、対処できます。

%E6%8D%AE%E7%BD%AE%E5%9E%8B.JPG

なお、据置型は機器の外形寸法とテーブル寸法に差異が
あるのでそれぞれの寸法を確認する必要があります。

前回に引き続きいろいろとご紹介させて頂きましたが、
次回は、段差解消機の留意点に関するお話です。
写真の資料がなくてすいません。

2007年02月11日

段差解消機①

こんにちは、藤村です。

本日は、段差解消機という装置について
ご紹介します。

こちらは名称のとおり、階段やスロープでの昇降が難しい
場合に使用され、人や車いすを乗せたテーブル台が
上下垂直に移動して段差の昇降を補助するはたらきを
します。

たとえば、住居内の玄関土間、掃きだし窓(⇒用語集)
道路と敷地の高低差など屋内外で使用されます。

どのくらいの高さを垂直移動するのかといえば、
テーブル面の最低高さより、50~130cmほどの高さが
標準のようです。
また重量が100kgほどでしたら、積載はどの機種も可能だそうです。

用途にもよりますが、移動高さ・積載重量が大きくなるにつれて、
機種も大型のものとなり、設置に必要な面積も増加します。

動力は電動式と手動式がありますが、電動式は段差解消機を
利用する本人がスイッチ操作で高さを調節できるという
メリットがあります。
一方手動式は、ハンドルや足踏みペダルで介助者が操作するため、
労力の負担がかかります。

%E6%89%8B%E5%8B%95%E5%9E%8B.JPG

電動式は手動式のものに比べて高価ですが、
費やす労力を考えるとこちらの方が一般的に普及しているそうです。

次回は、電動式段差解消機についてご紹介します。

 1  |  2  |  3  »

カレンダー

2011年07月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

About 段差

ブログ「セレシス家づくりブログ」のカテゴリ「段差」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

旭化成ホームズエス・バイ・エル三洋ホームズスウェーデンハウス住友林業東京セキスイハイム積水ハウス
大成建設ハウジング大和ハウス工業東急ホームズパナホームミサワホーム多摩ミサワホーム東京
三井ホーム三菱地所ホームウェルダン
ハウスメーカーの比較や評判なら家づくりサポートのセレシス