以前お客様から、「検討土地の南側に建っている家が出す『影の影響』を調べて欲しい。」という話を頂いたことがあります。自宅の建替えであれば、日頃住んでいるので1年を通じて雰囲気はお分かりでしょうが、新たに土地を購入する場合、特に開発現場の土地分譲地の場合にはどの様な建物が建つか分かりませんので、注意が必要となります。
ある程度の自己防衛策として、南側の建物がどのくらいの日影を落とすものなのかを理解している必要があるかも知れません。

東京での一般的な住宅地で、冬至の太陽の角度が正午にて約30度になります。(これは東京都条例の第一種高度斜線制限とほぼ同じ)
そのため、1階に日を取り込むためには約8m近くも離すことになり、現実的には家が建たなくなります。(図-3-1) しかし、実際には取れたとしても南側は3mくらいですので、図-3-2のようになるケースが多いのではないでしょうか?そうすると、冬至の日の入りはまったく期待出来なくなることがよく分かります。
確保したい時は、2階をリビングにします。そうすると、家族の集まる場所が明るくなり、開放的な家ができるので、極力日差しを求めたい方は参考にされると良いと思います。

間口がせまく細長い土地の場合にはコの字型住宅というのも面白いですよ。(図-4)

今回は簡単過ぎたお話になってしまいましたが、日照確保のイメージはご理解頂けましたでしょうか?敷地条件に合わせたベストプランをご提案していく前に、当然お客様の要望を取り入れるのですが、このあたりを理解している方とそうでない方によっては、設計者とお客様との間に温度差が生じやすいのもまた事実です。少しでも予備知識としてお持ち頂ければと思います。
次回は『それでは東西道路の場合はどうなのか』というお話を、駐車スペースも考慮しながら、参考プランとあわせてご説明したいと思います。
どうぞお楽しみに。
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